ながされて、絆されて、ふりむいて
何が普通かわからないけれど、一日一通はかならずメッセージをくれた。……凪とは、どうしても話したいことがあれば電話をするし会いに行くから基準にならない。
たまに塾以外で会って、美味しいランチに連れていってくれた。そのときに手を繋いで、だけどそれ以上は何もしない。わからないなりに、それ以上のこと、わたしには──高校生にはまだ早い、って思っていたから。
それにまだわたしは、凪のことがすきなままだ。先生もあの日以来、すきを届けては来なかった。
「花鈴〜、ちょっとおつかい頼まれてくれる〜?」
「どこ?」
「凪くんのとこ」
──その日。偶然か、それとも必然か。
お母さんに頼まれたのは、ご近所さんである茅野家へのお届けもの。