17時38分、石碑前。



某所、ある中学校のある言い伝え。


中学校の卒業式の日、17時38分。


清掃をしていた用務員が、校舎と体育館の間で、この中学校と思われる制服を着た女の子が、血まみれで倒れているのを見つけた。その子の右手には紙切れが握られており、〝悲しかった〟と書かれていたという。

その女の子は、1年生からずっと付き合っていた男の子がいたらしいが、別の女の子にアタックされた男の子は、その子に乗り換えてしまったとか。


不運な最期を迎えてしまった女の子を弔うため、学校は女の子が倒れていた場所に石碑を建てた。


それからその話は噂に乗って、別れさせたいカップルの名前を書き、17時38分に石碑に埋めると、そのカップルが数日後に別れるという話に変わり、逸話となった今、中学校内で有名になった。


その噂を信じた、カップルの男の子のことが好きだった恋が叶わなかった女の子は、石碑の前に紙切れを埋めた。にも関わらず一向に別れず、なぜ上手くいかなかったのか不思議に思った女の子は一週間後、埋めたはずの紙切れを探しに行った。

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