悲しいくらいに青い空が、夜に溶けるまで
第十四話 再会の瞬間:青空の下の誓い
【再会の瞬間:青空の下の誓い】
人の波が激しく行き交う仙台駅。
その雑踏の中で、彼の姿は鮮やかに浮き彫りになった。
キミ君が立ち止まる。
私を見つけた瞬間、彼の瞳が大きく見開かれた。
驚き、戸惑い、そして……すべてを察したような、泣き出しそうなほど優しい光がその瞳に宿る。
彼は、かつての初対面の時のように「しょいと」荷物を担ぐような軽やかさではなく、一歩一歩、私の存在を確かめるように近づいてきた。
私は、握りしめていたしわくちゃの手紙を、そっとコートのポケットに隠した。もう、言葉にしなくても伝わっているような気がしたから。
私の目の前で止まった彼は、少しだけ息を切らしていた。
サラサラの髪が風に揺れ、あの時と同じ、少しだけ意地悪そうで、でも誰よりも温かい笑顔がこぼれる。
「……遅いよ」
それが、彼の第一声だった。
少し掠れた、愛おしい声。
「待ちくたびれた。……でも、もうどこにも行かせないから」
彼はそう言うと、周囲の目も気にせず、私の冷え切った両手を自分の大きな手で包み込んだ。
かつて車の中で私を抱きしめた時よりも、ずっと強く、確かな力で。
「おかえり。……これからは、ずっと一緒だよ」
その言葉を聞いた瞬間、私の視界は涙で滲み、あの悲しいくらいに青かった空が、祝福の光に変わった。
私は彼の胸に顔を埋め、深く、深く、その香りを吸い込んだ。
これが、私の生きる場所。
もう、二度と、この手を離しはしない。