総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅱ



通常、こんな不可解な点が残っている状態で調査を終わらせるわけがない。

間違いなく上層部から再調査の命令が下る案件だ。


頭の中でいくつものピースが急速に繋がって、思考が加速していく。


……誰かが、無理やりこの事件を終わらせた?


ふと、奇妙な違和感が脳裏をかすめた。




そもそもこの事故は、元々はハンターの管轄ではない一般の警察が扱うべき事件だった。


だけど、あまりにも現場の証拠がなさすぎて事件性が疑われ、ハンター側にも秘密裏に調査要請が来て、俺たちも裏で調べていた経緯がある。


点と点がつながり、血の気が引いていくのが分かった。



「というか……この被害に遭った二人の名前って、確か……」



画面に表示された被害者名と、俺の記憶にある『ある男』の顔が、完全に一致する。


俺はポケットからスマホを取り出すと、連絡先画面をスクロールした。

とある人物の番号を表示させたところで、指が完全に止まる。




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