総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅱ
「……確かに、あそこなら何かヒントが見つかるかも。本部を通せば許可もらえると思うし…俺も興味あるから頼んでみる」
「ほんと!?」
思わず身を乗り出すと、時雨くんは苦笑する。
「胡桃、仕事熱心だね」
「だって、少しでも役に立ちたいから…!」
今日は叶兎くんはいない。
いろんな“お偉いさん”が集まる会食に呼ばれて、そちらに行っている。
本当は私も同行した方がいいのかもしれない、と思ったけど──。
「ダメ。あの人達盛り上がると多分酒飲ませようとしてくるから、胡桃は絶対ダメ」
と、断固拒否された。
……以前、寮でみんなと食事をしていた時、間違って私がお酒を口にしてしまったことがあるらしい。
しかもたった一口で酔ったとか。
…ちなみに、その時の記憶は一切ない。
「今後も俺以外の前で、酒は飲まないで」
そして念押しまでされた。
覚えていない以上反論もできないし、そこまで言われたら従うしかない。
なので今日は私にできることをしようと思って。