総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅱ
「そー、友達〜」
琥珀がさも当然といった様子で代わりに答えた。
そのあまりにも軽い調子に、桐葉くんと春流くんが揃って苦々しそうに眉をひそめる。
「……また変な理由つけて絡んでるんじゃないだろうな?」
桐葉くんの警戒度の高い一言に、私は思わず琥珀の顔を見た。
え、なにそれ。前科あり?
「そんな人聞き悪いこと言わないでよーこの大学のみんなと友達になろうとしてただけじゃん」
「初日からすごい勢いだったもんね。気づいたら周りみんな友達なってるし」
春流くんが苦笑しながら補足する。
「ちなみに胡桃ちゃんに必要以上に絡むと彼氏が嫉妬するからやめた方が良いよ」
「え?」
春流くんの言葉に、琥珀と私は同時に声を上げた。
「独占欲の塊みたいな彼氏がいるもんね?」
「今男と2人きりで話してるのですら知ったら嫉妬しそうだな」
っ…。
な、なんか友達にそう見られてるの恥ずかしいな…。
確かに、私も叶兎くんが女の子と2人きりで仲良くしてたら、嫌かも…。
琥珀、距離感近いし、ちゃんと気をつけて距離は保とう。
「ていうか2人とも俺に信用なすぎじゃない?普通におしゃべりしてただけだよ?」
「お前は、なんか信用ならない」
桐葉くんがスパッと容赦なく言い放つと、琥珀は「むー」と頬を膨らませて睨み返した。