優しい先生

優しい先生

 担任の先生はいつも私のことを気にかけてくれる。今までの担任の中でも一番思いやりのある先生だと感じている。
 もしかして、先生って私のことが好きなのかな? まさかね。若くてかっこいい先生が私なんかを相手にするはずないもの。

「山城さん、昨日は長文読解のところでつまずいていたよね。君は前置詞をもっと理解すると日本語訳がうまくなると思うよ」

 すると、先生はなぜか自宅用として買った問題集を持っており、ていねいに説明してくれた。

「昨日、私が自宅で勉強していた問題集じゃないですか。よくわかりましたね」
「生徒のことは何でもお見通しさ」
「超能力者みたいですねー」

 先生はにこりとさわやかな笑顔でほほ笑む。
 私は先生と一緒に過ごす時間が大好きだ。先生は生徒を理解しようと一生懸命だからだ。



★解説

 なぜ、先生は自宅で勉強していた生徒のつまづいている場所がわかったのだろうか? 超能力? それとも――監視するためにカメラでも設置しているとしたら本当に怖い話だ。プライバシーもあったものではない。
 しかし、この女子生徒はこわいと思わず先生に対して好意的なのでまだ救いだが、真相に気づいたら――?
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