箱入り令嬢ですが恋がしたいのです〜選ばれなかった御曹司に溺愛されて結婚します〜
帰宅した私は悶々した気持ちを抱えて自分の部屋へ向かおうと廊下を歩いていた時だ。パパの部屋から聞こえる話し声に足が止まった。
「……そうか。佳乃の企画通りに発注は進んでいるんだな」
「はい。不足分はすべて『特別助成金』として巳波財閥から補填いたしました。しかしこれではお嬢様が、ビジネスの厳しさを知る機会を失うのでは?」
秘書の岩谷さんの問いに、パパは鼻で笑うような音を立てた。
「厳しさなど知る必要ない。佳乃には、社会に出たという現実と限られた時間の自由を楽しめばいいだけだ。それもあの子が望んだ夢だろう? 不自由のない籠の中で、楽しく遊んでいればそれでいい」
パパのこぼす本音に愕然とする。
「どうせ頃合いを見て、見合いが進む。この企画が通って佳乃自身も自分のやりたかったことが結果になり満足できるだろう。仕事の達成感も得られて未練なく仕事を手放せる」
「……さようですね」
「そのためにもあの企業を選んだんだ。利害一致のもと、うまくことが進んでいるんだ。何も問題ない」
「はい」
「佳乃も楽しく仕事をしていると報告も受けているんだろ?」
「はい。玄野柊也氏を通じて状況報告はこまめにしていただいております」
――なにそれ。
「……そうか。佳乃の企画通りに発注は進んでいるんだな」
「はい。不足分はすべて『特別助成金』として巳波財閥から補填いたしました。しかしこれではお嬢様が、ビジネスの厳しさを知る機会を失うのでは?」
秘書の岩谷さんの問いに、パパは鼻で笑うような音を立てた。
「厳しさなど知る必要ない。佳乃には、社会に出たという現実と限られた時間の自由を楽しめばいいだけだ。それもあの子が望んだ夢だろう? 不自由のない籠の中で、楽しく遊んでいればそれでいい」
パパのこぼす本音に愕然とする。
「どうせ頃合いを見て、見合いが進む。この企画が通って佳乃自身も自分のやりたかったことが結果になり満足できるだろう。仕事の達成感も得られて未練なく仕事を手放せる」
「……さようですね」
「そのためにもあの企業を選んだんだ。利害一致のもと、うまくことが進んでいるんだ。何も問題ない」
「はい」
「佳乃も楽しく仕事をしていると報告も受けているんだろ?」
「はい。玄野柊也氏を通じて状況報告はこまめにしていただいております」
――なにそれ。