箱入り令嬢ですが恋がしたいのです〜選ばれなかった御曹司に溺愛されて結婚します〜
 言葉にしたらそれほど自分が悩んでいたのだとわかって、それに柊也さんが必死に言葉を返してくれるからまた涙があふれる。

「違う、佳乃に魅力がないとかあるわけないだろ? 自制するのに必死だったんだよ」

「自制なんて……する必要ないっ」

 ギュッとバスローブを握りしめて柊也さんを引き寄せて勢い余って言ってしまう。

「そんなのしないで! 私、ずっと待ってたのに……」

「……え?」

「待ってたよ……柊也さんに、その、触れてほしいって……ずっと待ってる……待ってた」

「……」

 その勢いのまま、私も着ていたガウンを脱いで肌を露わにすると目の前の柊也さんが息を呑んだのがわかる。
 恥ずかしさがないわけない、でも、その恥ずかしさごと受け止めて欲しいと思った。

「好き……柊也さん。お願い、抱いて?」

「……くそ、可愛すぎる……」

「え?」

「そんなお願いいくらでもきくよ。これから何度だって、嫌だって言ったって」

「嫌なんか……言わない」

「だから可愛いな! あんまり可愛いことばっか言うな!」

 噛みつくように怒られて目を丸くしてしまう私に柊也さんは言う。

「俺なりの……ケジメがあったんだよ! 籍はいれても結婚式を終えるまではって……バタバタって今の環境になったのもあるし、お義父さんたちへの義理だてじゃないけど……佳乃を綺麗な身体のままバージンロード歩かせるって……」

「そ、そうだったの?」

 柊也さんから告げられる言葉に驚きの声を隠せない私だった。
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