Bella Notte
「ネットニュースを見たけど、楓先輩の個人情報は載ってなかったし一般女性なのでって桜井センパイの事務所が釘刺してくれたみたい」
遠くから藤ちゃんの一所懸命な説明が聞こえて来る。
(騒ぎが大きくなったら色んな人に迷惑がかかる)
その事しか考えられない。
「ただ、あの日結婚式に出席していた人達は勘付くかもしれない。あの写真が桜井センパイの地元の海で撮られたって書いてあったから」
その時、スマートフォンが着信を知らせる。
表示された番号は登録されていない番号で今は出る気にはなれない。
すると藤ちゃんの手が伸びてきて、電源を落としてしまった。
しばらくタクシー内はシンと静まり返った。
空腹と眠気が限界で、その上熱愛ニュースが大々的にリリースされた。
疲労でいつの間にか寝てしまったらしく、次に気がついたのは知らない部屋のベッドの上だった。
「ここ、どこだろう」
ベッドから起き上がり、遮光カーテンがひかれている窓辺へ近づいていく。
カーテンを開くと眼下には都内の夜景が広がっていて。
最後に一緒にいたのは藤ちゃんだと思い出した。
部屋を眺めてみると、本棚にはぎっしりと本が詰まっている。
たくさん並べてある写真立ての1つには中学生の私と桜井、それに藤ちゃんが屈託のない笑顔でそこにいる。
遠くから藤ちゃんの一所懸命な説明が聞こえて来る。
(騒ぎが大きくなったら色んな人に迷惑がかかる)
その事しか考えられない。
「ただ、あの日結婚式に出席していた人達は勘付くかもしれない。あの写真が桜井センパイの地元の海で撮られたって書いてあったから」
その時、スマートフォンが着信を知らせる。
表示された番号は登録されていない番号で今は出る気にはなれない。
すると藤ちゃんの手が伸びてきて、電源を落としてしまった。
しばらくタクシー内はシンと静まり返った。
空腹と眠気が限界で、その上熱愛ニュースが大々的にリリースされた。
疲労でいつの間にか寝てしまったらしく、次に気がついたのは知らない部屋のベッドの上だった。
「ここ、どこだろう」
ベッドから起き上がり、遮光カーテンがひかれている窓辺へ近づいていく。
カーテンを開くと眼下には都内の夜景が広がっていて。
最後に一緒にいたのは藤ちゃんだと思い出した。
部屋を眺めてみると、本棚にはぎっしりと本が詰まっている。
たくさん並べてある写真立ての1つには中学生の私と桜井、それに藤ちゃんが屈託のない笑顔でそこにいる。