Bella Notte
――――今日は、結婚式。
そう私と桜井……ううん、私と優斗の。
本当に大切な人だけを招待した小さな結婚式は生まれ育ったこの町で、と2人で決めて。
彼の両親、それから健人くんも大喜び。
ハルはアメリカから飛んで帰ってくると電話で興奮していたし、文乃なんて絶対行くから、と息巻いていたし。
会場は、私の実家がある海を見渡せる丘の上。
サロンで健人くんが花嫁のお支度をしてくれた。久しぶりのサロンは変わりなく、オシャレで落ち着く空間。
ミカドシルクの光沢が上品に彩るソフトスレンダーラインとミドルトレーンのシンプルなウエディングドレスを纏って。
上質なチュールで出来た柔らかで透明度の高いロングウエディングベールは、裾に印象的なレースの刺繍が品よく配置してある。
姿見の鏡の中の私は、今までで1番美しいと素直に思えた。
「楓ちゃん……綺麗……」
ベールを付けながら健人くんが、涙目で笑い気味で鏡越しに見つめてくれた。
「健人くん、ありがとう」
そうこうしていると優斗がサロンのドアを開けて、私を見たまま時が止まっている。
(そう言えば、これがファーストミート)
優斗はシックなスリーピーススーツに蝶ネクタイを締めているけれど、もうカッコよすぎて直視出来ない。
視線を少しずらして俯いた。
「楓……」
愛しさの溢れる暖かな視線を受けて、思わず泣きそうになる。
そっと側へやってきた優斗。
「綺麗だ」
そう言って、目じりの涙をそっと掬ってくれる。
サロンの大きな1枚窓の前で向き合い心の底から湧き出してくる幸せを噛みしめた。
ここはまだ両親が生きていた頃、優斗と良く景色を見てはお喋りして遊んでいた場所。
湧き上がる懐かしさと、愛しさ。
「楓ちゃん、優斗君。ここで2人して将来結婚しようって言ってたの覚えてる?」
そう私と桜井……ううん、私と優斗の。
本当に大切な人だけを招待した小さな結婚式は生まれ育ったこの町で、と2人で決めて。
彼の両親、それから健人くんも大喜び。
ハルはアメリカから飛んで帰ってくると電話で興奮していたし、文乃なんて絶対行くから、と息巻いていたし。
会場は、私の実家がある海を見渡せる丘の上。
サロンで健人くんが花嫁のお支度をしてくれた。久しぶりのサロンは変わりなく、オシャレで落ち着く空間。
ミカドシルクの光沢が上品に彩るソフトスレンダーラインとミドルトレーンのシンプルなウエディングドレスを纏って。
上質なチュールで出来た柔らかで透明度の高いロングウエディングベールは、裾に印象的なレースの刺繍が品よく配置してある。
姿見の鏡の中の私は、今までで1番美しいと素直に思えた。
「楓ちゃん……綺麗……」
ベールを付けながら健人くんが、涙目で笑い気味で鏡越しに見つめてくれた。
「健人くん、ありがとう」
そうこうしていると優斗がサロンのドアを開けて、私を見たまま時が止まっている。
(そう言えば、これがファーストミート)
優斗はシックなスリーピーススーツに蝶ネクタイを締めているけれど、もうカッコよすぎて直視出来ない。
視線を少しずらして俯いた。
「楓……」
愛しさの溢れる暖かな視線を受けて、思わず泣きそうになる。
そっと側へやってきた優斗。
「綺麗だ」
そう言って、目じりの涙をそっと掬ってくれる。
サロンの大きな1枚窓の前で向き合い心の底から湧き出してくる幸せを噛みしめた。
ここはまだ両親が生きていた頃、優斗と良く景色を見てはお喋りして遊んでいた場所。
湧き上がる懐かしさと、愛しさ。
「楓ちゃん、優斗君。ここで2人して将来結婚しようって言ってたの覚えてる?」