ドウキは、とまらない?

 横から郡司が、ニヤッとエイヒレをかじって言った。この人、いつもあまりしゃべらないのに、存在感がスゴいんだよね。イマイチつかみどころのない男だ。

 それにしても……。


「今回の企画、郡司が作ったの?」


 知らんかった。集客バッチリだし、内容も面白くて売りやすかった。営業やってないのに、そんなの作れるなんて、本当にスゴいな。


「まぁ、平井の愚痴聞きながらなんとなく、だけどな……」

「マジで? メッチャ売りやすかった、ありがとう」

「うん、オレも~、ありがとグンジ」

「……っ? ……おう、じゃあ今度、二人ともガチでオゴれよ?」


 郡司が照れながらそう言って、やっと来た紹興酒割りのジョッキをあおった。ワイルドでモテるヤツなのに、こう言うツンデレちっくな所が、意外と可愛い。


「え~っ、じゃあ俺もソレ参加する~!」


 へ?



< 9 / 47 >

この作品をシェア

pagetop