ダイヤの首輪─先生の歪んだ愛に囚われて─

第4話

 その日から毎晩のように、夢の中に夏雄先生が現れるようになった。
 夢の中の先生は、いつも優しい顔をしている。
 高校時代に見ていた、あの穏やかな笑顔。

 でも、よく見ると、その目の奥には、何かが潜んでいる。
 深い暗闇のような、謎めいた"何か"が。
 その"何か"に、私は心を囚われている。
 怖いのに、同時に惹かれてしまう。

 目が覚めても、その感覚だけが鮮明に残っていて、一日中胸の奥がざわざわしている。
 夢なのに、まるで本当に会ったかのような錯覚に陥ってしまう。

 先生は——なんで私の気持ちを知っていて、あんな風に近づいてくるの?

 あの時の「俺はずっと見ていたよ」という言葉が、何度も頭の中で響く。

 見ていたって、どういう意味?
 いつから?どうして?
 何を考えているのか、まったくわからない。

 優しそうな笑顔の裏に隠された、本当の気持ち。
 あの複雑な視線の意味。
 すべてが謎だらけで、考えれば考えるほど混乱する。

 私の気持ちを弄んでいるだけ?
 単なる暇つぶし?
 それとも、何か別の目的があるの?

 でも、こんな状況でも、私は先生のことが好き。
 危険だと分かっているのに。
 自分でも、自分のことがわからない。
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