疎まれ令嬢の一途な政略婚
「はいはい、瀬戸口さんは私がお邪魔なんですよね。分かってますよ、すぐに引っ込みますから」
楽しそうに笑いながら、真壁さんはテーブルに料理を並べていく。その色鮮やかな料理に胸がドキドキしていると、瀬戸口さんが少し驚いたような顔をしていて。
「誰もそんな事……って、この前の料理と違いません?」
料理の内容については瀬戸口さんにお任せしていたけれど、彼の思っていたのとは違ったらしく。でもそんな瀬戸口さんの質問に、真壁さんはあっさりとこう答えて。
「ええ、そうですね。瀬戸口さんからお連れ様の話を聞いていたので、今日は彼女のイメージで作らせて頂きましたから」
「えっ? このお料理って、私のイメージなんですか!?」
テーブルに出されている料理は、クリーミーなコーンスープと小さな花のような形をしたサラダ。そして鮮やかなグリーンソースを添えられた、シーフードと野菜のロースト。
蟹や海老そしてホタテなどの魚介に、緑のソースがマッチしていてとてもお洒落だった。
「ふふふ。私としてはかなり良い出来だと思うのですけど、どうでしょう?」
「凄く美味しいです! 優しい味のグリーンソースにが凄く合っていて、いくらでも食べられそう」
ドキドキ、ワクワクしながら料理を自分の口へと運ぶ。
爽やかな野菜の風味と魚介の旨味が口の中に広がって、凄く幸せな気分になれる。普段はあまりたくさんの量を食べる事はないのだけど、これならどれだけでも入りそうで。
あまりに美味しくて手を頬に添えてしまう、ほっぺが落ちそうってこういう感じなのかな?