傷だらけのシンデレラ 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
どれも高そうなものばかりで…、わたしには着られない。
だけど、今の服のまま帰るわけにもいかない。
その中で、わたしは桜のような淡いピンク色のワンピースに自然と手が導かれた。
もしかしたら、昔名取くんが一番好きな花は桜と話していたのをふと思い出したからかもしれない。
さっそくそのワンピースに着替える。
そうして、会場に戻ろうとしたけれど――。
『ヤダ〜!澪お姉さんったら、恥ずかしい〜!』
さっきの愛理さんの言葉、周りから向けられた蔑む目、田沼さんのわたしを見る視線。
それらを思い出したら、わたしはドアノブに手をかけたまま固まってしまった。
結局、わたしはパーティー会場に再び向かうことができなかった。
* * *
気づけば、この部屋へきてから2時間ほどが経過していた。
するとそのとき、ドアがノックされた。
「気分はどうですか」
そう言って部屋のドアを開けたのは、ネイビーのスーツに着替えた名取くんだった。
さっきのライトグレーのスーツとはまた違う装いだけど、こっちの色も似合っている。
「あ…あの、パーティーは?」
「さっき終わったところです」
だけど、今の服のまま帰るわけにもいかない。
その中で、わたしは桜のような淡いピンク色のワンピースに自然と手が導かれた。
もしかしたら、昔名取くんが一番好きな花は桜と話していたのをふと思い出したからかもしれない。
さっそくそのワンピースに着替える。
そうして、会場に戻ろうとしたけれど――。
『ヤダ〜!澪お姉さんったら、恥ずかしい〜!』
さっきの愛理さんの言葉、周りから向けられた蔑む目、田沼さんのわたしを見る視線。
それらを思い出したら、わたしはドアノブに手をかけたまま固まってしまった。
結局、わたしはパーティー会場に再び向かうことができなかった。
* * *
気づけば、この部屋へきてから2時間ほどが経過していた。
するとそのとき、ドアがノックされた。
「気分はどうですか」
そう言って部屋のドアを開けたのは、ネイビーのスーツに着替えた名取くんだった。
さっきのライトグレーのスーツとはまた違う装いだけど、こっちの色も似合っている。
「あ…あの、パーティーは?」
「さっき終わったところです」