傷だらけのシンデレラ 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
それに、“結婚したいと思ってる”って――。


『澪のことが好きだからだよ』


それって…まさか、わたしのこと……?


「…そういえば!澪さんあなた、結弦さんと高校の同級生ならなにか知ってるんじゃないの?」


突然、愛理さんの視線がわたしに向けられた。


「澪さんと結弦さんが同級生?どういうことなの、愛理」

「今日、庭でふたりきりで話してるのを見かけたのよ。それで聞いたら、結弦さんがそう言ってて」


それを聞いて、由美さんは舌打ちをする。


「ちょっと…澪さん。今日は絶対だれにも会わないようにって、私言ったわよね!?」

「…は、はい。そういうお約束だったのですが…申し訳ございません」

「呆れたっ。いい歳して、私が言ったことすら守れないなんて」


気だるげに重いため息をつく由美さんに、わたしは深く頭を下げた。

そして顔を上げると、なぜか愛理さんが大きな瞳で覗き込んできた。


「ていうか、ずっと気になってたんだけど、澪さんそんなイヤリング持ってたっけ?今朝はつけてなかったわよね?」


愛理さんの鋭い視線がわたしの耳元に向けられ、とっさに髪に手ぐしを通して隠した。

けれども、愛理さんの眼力からは逃れられない。
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