傷だらけのシンデレラ 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
「あと1週間以内に全額だなんて、そんなの無理です…」
「だったら、黙って受け入れろ。結婚するというのなら、祝い金として借金は白紙に戻してやる。これで、晴れ晴れとした気持ちで嫁にも行けるだろう?」
田沼さんと結婚すれば、お父さんへの借金返済は帳消し。
断るならば、今すぐに全額返済しなければならない。
どう考えても、選択肢はひとつしか残されていなかった。
わたしは呆然としながらリビングから出ていく。
「ちょっと澪さん、どこへ行く気!?まだ夕食の後片付けが残ってるわよ!」
「少しくらいひとりにさせてやろうじゃないか。まあ、考えたところで答えは決まってるがな」
この家に居心地のよさは一度も感じたことはなかったけれど、今は一刻も早くここから離れたい。
行く当てなどないというのに、ひとりで外に飛び出した。
虚ろな目でぼうっとしながら夜の道を歩く。
ポツポツと頬に雨が当たっていると思ったら、急に激しく降り出した。
周囲にいた人々は慌てて屋根のある場所へ入ったり、持っていた傘をさしだした。
ずぶ濡れになりながらとぼとぼと歩くわたしを、周りは不審そうに目を向けていた。
「だったら、黙って受け入れろ。結婚するというのなら、祝い金として借金は白紙に戻してやる。これで、晴れ晴れとした気持ちで嫁にも行けるだろう?」
田沼さんと結婚すれば、お父さんへの借金返済は帳消し。
断るならば、今すぐに全額返済しなければならない。
どう考えても、選択肢はひとつしか残されていなかった。
わたしは呆然としながらリビングから出ていく。
「ちょっと澪さん、どこへ行く気!?まだ夕食の後片付けが残ってるわよ!」
「少しくらいひとりにさせてやろうじゃないか。まあ、考えたところで答えは決まってるがな」
この家に居心地のよさは一度も感じたことはなかったけれど、今は一刻も早くここから離れたい。
行く当てなどないというのに、ひとりで外に飛び出した。
虚ろな目でぼうっとしながら夜の道を歩く。
ポツポツと頬に雨が当たっていると思ったら、急に激しく降り出した。
周囲にいた人々は慌てて屋根のある場所へ入ったり、持っていた傘をさしだした。
ずぶ濡れになりながらとぼとぼと歩くわたしを、周りは不審そうに目を向けていた。