傷だらけのシンデレラ 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
「だめっ、名取くん…!」
わたしはそう叫んで、名取くんの言葉を遮った。
名取くんが堂々と真実を打ち明けようとしたのがわかった。
でも、富士川家を飛び出したわたしが名取くんの家に住まわせてもらっていたことは言ってはいけない。
ナトリホールディングスの次期経営者が隠れて女性と同棲。
しかも、万が一でも結婚している事実を知られてしまったら、必ずスキャンダルになってしまうだろうから。
「なんだ、澪。なにか言いたいことでもあるのか?」
「…いえ、違うんです。べつになにも――」
と言いかけたとき、突然目の前が一瞬にして真っ白になり、全身の力が抜けた。
まるで、自分の体が自分のものではないような…。
「…澪、どうした!…しっかりしろ!」
名取くんの声が遠くに聞こえる。
だけどわたしはそれに応えることができず、そのまま意識を失った。
* * *
眠りから目覚めると、見えたのは白い天井。
違和感がして目を向けると、腕には点滴の針が刺さっていた。
「…気がついたか?」
そんな声が聞こえて顔を向けると、ベッドのそばで心配そうに名取くんがわたしを覗き込んでいた。
わたしはそう叫んで、名取くんの言葉を遮った。
名取くんが堂々と真実を打ち明けようとしたのがわかった。
でも、富士川家を飛び出したわたしが名取くんの家に住まわせてもらっていたことは言ってはいけない。
ナトリホールディングスの次期経営者が隠れて女性と同棲。
しかも、万が一でも結婚している事実を知られてしまったら、必ずスキャンダルになってしまうだろうから。
「なんだ、澪。なにか言いたいことでもあるのか?」
「…いえ、違うんです。べつになにも――」
と言いかけたとき、突然目の前が一瞬にして真っ白になり、全身の力が抜けた。
まるで、自分の体が自分のものではないような…。
「…澪、どうした!…しっかりしろ!」
名取くんの声が遠くに聞こえる。
だけどわたしはそれに応えることができず、そのまま意識を失った。
* * *
眠りから目覚めると、見えたのは白い天井。
違和感がして目を向けると、腕には点滴の針が刺さっていた。
「…気がついたか?」
そんな声が聞こえて顔を向けると、ベッドのそばで心配そうに名取くんがわたしを覗き込んでいた。