傷だらけのシンデレラ 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
でも、これがあるとわたしはいつまでも名取くんを想い続けてしまうから――。
名取くんへの想いと共に、今日ここへ置いていく。
「バイバイ、名取くん」
ネックレスにそう語りかけた、そのときだった。
「なにがバイバイだって?」
背後から、突然声がしてドキッとした。
恐る恐る振り返ったとたん、わたしは涙が滲んだ。
そこにいたのは、いるはずのない名取くんだったから。
「名取くん、どうして…。だって、時間は――」
「昨日、なんだか澪の様子がおかしかった気がして。それで胸騒ぎがしたから、早めにきてみたんだ」
…そんな。
名取くんにはすべてお見通しだったなんて。
名取くんは歩み寄ってくると、床頭台の上にあった離婚届とネックレスに視線を落とす。
「…なんだよ、これ」
「このままだと、わたしは名取くんのお荷物になるだけ。だからわたしにできるのは、黙って名取くんの前からいなくなることくらいしか――」
「どうしてそうなるんだよ」
すると突然、名取くんに抱きしめられた。
「俺…、前に言ったよな?『あのとき別れたことを今でもずっと後悔していた』って」
たしかに言われた。
名取くんへの想いと共に、今日ここへ置いていく。
「バイバイ、名取くん」
ネックレスにそう語りかけた、そのときだった。
「なにがバイバイだって?」
背後から、突然声がしてドキッとした。
恐る恐る振り返ったとたん、わたしは涙が滲んだ。
そこにいたのは、いるはずのない名取くんだったから。
「名取くん、どうして…。だって、時間は――」
「昨日、なんだか澪の様子がおかしかった気がして。それで胸騒ぎがしたから、早めにきてみたんだ」
…そんな。
名取くんにはすべてお見通しだったなんて。
名取くんは歩み寄ってくると、床頭台の上にあった離婚届とネックレスに視線を落とす。
「…なんだよ、これ」
「このままだと、わたしは名取くんのお荷物になるだけ。だからわたしにできるのは、黙って名取くんの前からいなくなることくらいしか――」
「どうしてそうなるんだよ」
すると突然、名取くんに抱きしめられた。
「俺…、前に言ったよな?『あのとき別れたことを今でもずっと後悔していた』って」
たしかに言われた。