13年後に再会した幼馴染と愛され生活始めます。
「友人とか同僚っていうより、私たちは戦友って感じだよね」
「まさしくそれな。一緒に転職出来ればいいよなって、口癖のように話し合っています。今回だって美澪が倒れちゃったし。守れなかったのが悔しくて」
 賢吾が俯く。
 その言葉に海堂が僅かに反応を示した。
「守る……とは、どういう意味で?」
「そりゃ戦友だから、どっちかが辛い時は助け合って当然です。特に美澪への当たりが強いから俺が守ってあげないとって。こう見えても一応女ですし」
「ちょっと、一応って何よ。歴とした女ですー!!」
「冗談だって」

 賢吾と笑い合っていても、海堂はいたって真面目に何かを考え込んでいた。
「まぁ。守りたい誰かがいると頑張れるのは分かるな」
「本当ですか? 男の性なんですかねぇ。海堂先生にも、守りたい人がいるんですか?」
「あぁ、いる。俺が守ってあげたくて、この道を選んだんだ」
「かっこいいです。男でも憧れます」
「そんなカッコいいもんじゃない。子供の頃は成績も飛び抜けて良いわけではなかったし、医師になると決めてからは死に物狂いで勉強した。遊びも思い出作りも何もかも捨てた。でもそれを後悔していないけどな」
「……やっぱり、カッコいいです」
 賢吾は完全に海堂に憧憬の眼差しを向けている。
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