13年後に再会した幼馴染と愛され生活始めます。
美澪は最初こそ、蒼士をどこか弟のような存在に感じていた。一人っ子で、兄弟・姉妹のいる周りの子が羨ましかった。
蒼士は同級生とはいえ体が小さく、成長期の早かった美澪と並べば一学年の差を感じる程の体格差があった。そんなことも相まって、蒼士を守ることで優越感に浸っていたのだ。
それに、成長するほど蒼士が本当に綺麗になるものだから、どこか憧れも抱いていたのだと思う。当時はそんな気持ちは自覚していなかったけれど、蒼士は田舎では馴染まない瀟洒な空気を纏っていた。
それを言うと、「従姉妹の服を来ていたのに?」と、蒼士は笑った。当時は、やはり嫌だったらしい。
従姉妹はそれほど女らしいファッションを好んではいなかったようで、それを来た蒼士も、美澪から見れば別に違和感を感じる服装ではなかった。蒼士はきっと周りに揶揄されることで気になっていたのだろう。
あの頃は何をしてもネタにされて、神経をすり減らしていた。それがどんどん蒼士が憂いな空気を纏う要因になっていたが、それすらもどこかミステリアスな雰囲気を演出していると思っていた。
「美澪は俺を随分と美化して見ていたんだな」
「そうではないと思うけど……、ほら、お母さんも美人だったし余計にじゃないかな。ウチの母なんてガサツだし、蒼ちゃんのお母さんが清楚で美人で羨ましかったんだ」
「でも美澪にとって俺は特別な存在だったってことなんだろう?」
「そりゃね。後になって考えればそうだったんだろうな。でも、蒼ちゃん。引っ越しのことも何も言ってくれなかったじゃない」
「あれは、母から口止めされてたから」
何を話しても噂のネタにされるのは母も同じだった。
大病し、都会の病院に入院したのも周りは何のコネなのかと話していたそうだ。
しかも再婚相手がその総合病院の院長ともあれば、確かに周りが食いつかないはずはない。
退院してから引っ越しの準備を始めたものの、海堂の屋敷に引っ越しをするのに今使っている物は全て必要なかった。
服の一枚すら、海堂医師は全て準備を整えて迎え入れてくれたのだ。
蒼士は同級生とはいえ体が小さく、成長期の早かった美澪と並べば一学年の差を感じる程の体格差があった。そんなことも相まって、蒼士を守ることで優越感に浸っていたのだ。
それに、成長するほど蒼士が本当に綺麗になるものだから、どこか憧れも抱いていたのだと思う。当時はそんな気持ちは自覚していなかったけれど、蒼士は田舎では馴染まない瀟洒な空気を纏っていた。
それを言うと、「従姉妹の服を来ていたのに?」と、蒼士は笑った。当時は、やはり嫌だったらしい。
従姉妹はそれほど女らしいファッションを好んではいなかったようで、それを来た蒼士も、美澪から見れば別に違和感を感じる服装ではなかった。蒼士はきっと周りに揶揄されることで気になっていたのだろう。
あの頃は何をしてもネタにされて、神経をすり減らしていた。それがどんどん蒼士が憂いな空気を纏う要因になっていたが、それすらもどこかミステリアスな雰囲気を演出していると思っていた。
「美澪は俺を随分と美化して見ていたんだな」
「そうではないと思うけど……、ほら、お母さんも美人だったし余計にじゃないかな。ウチの母なんてガサツだし、蒼ちゃんのお母さんが清楚で美人で羨ましかったんだ」
「でも美澪にとって俺は特別な存在だったってことなんだろう?」
「そりゃね。後になって考えればそうだったんだろうな。でも、蒼ちゃん。引っ越しのことも何も言ってくれなかったじゃない」
「あれは、母から口止めされてたから」
何を話しても噂のネタにされるのは母も同じだった。
大病し、都会の病院に入院したのも周りは何のコネなのかと話していたそうだ。
しかも再婚相手がその総合病院の院長ともあれば、確かに周りが食いつかないはずはない。
退院してから引っ越しの準備を始めたものの、海堂の屋敷に引っ越しをするのに今使っている物は全て必要なかった。
服の一枚すら、海堂医師は全て準備を整えて迎え入れてくれたのだ。