色褪せて、着色して。~黒薔薇編~
 男が連れてきたのは、年は60前後だろうか。
 見事な白髪の男性だった。
 いきなり連れてこられたにも関わらず、冷静に男性はかけていた眼鏡のずれを直した。
 指導者というには、体型としてはぽっちゃりとしているが…

「はじめまして。私はこの子の指導者、エースです」
「エース様?」
「失礼を承知でお願いさせていただきます。どうか、貴女様に手助けをねがいたい」
「・・・私?」
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