色褪せて、着色して。~黒薔薇編~
うーん…と思いながら。
ティーカップを持ち上げたけど。ベールを被っているから、お茶を飲むのをやめた。
「一つ、確認なのですが」
「なんでしょう?」
「昨日、わたくしの護衛がスペンサー騎士団のところへ見学に行ったのですが。ぼっこぼこ…」
ぼっこぼこと言うと。
エース様の目の奥がぴかっと光ったように見えた。
思わず「ひぃ!」と短く悲鳴を上げたあとゴホゴホと咳き込むふりをしてごまかした。
「失礼…見学に行ったのですが、そちらの騎士たちから洗礼を受けまして。なんでも、騎士団と他の騎士団が交わることは一種のタブーだとか」
「……」
エース様は黙りむと。
うつむいた。
一気に空気が重くなる。
このエースという老人は、絶対に若い頃強かったに違いない。
この圧力は誰にも負けていない。
「私はエアー様の護衛が見学に来た話を知りませんで…」
ぎゅっとエース様は、太腿に乗せていた手をグーにした。
「早急に事実確認をしまして、改めて謝罪に向かいます」
「え、いえ…その」
エース様は、無言の圧力で騎士を倒せるのではないのかというくらいの空気を出している。
「申し訳ありません」
エ―ス様は頭を下げた。
なんだ、この空気。
息ができない…。
「頭をあげてください。わかりましたから」
「気に入らなければ、遠慮なく申してください」
「はい。わかりましたから…」
あの場で、もう頷くことしかできなかった。
それくらい、エース様は凄いと感じた。
ティーカップを持ち上げたけど。ベールを被っているから、お茶を飲むのをやめた。
「一つ、確認なのですが」
「なんでしょう?」
「昨日、わたくしの護衛がスペンサー騎士団のところへ見学に行ったのですが。ぼっこぼこ…」
ぼっこぼこと言うと。
エース様の目の奥がぴかっと光ったように見えた。
思わず「ひぃ!」と短く悲鳴を上げたあとゴホゴホと咳き込むふりをしてごまかした。
「失礼…見学に行ったのですが、そちらの騎士たちから洗礼を受けまして。なんでも、騎士団と他の騎士団が交わることは一種のタブーだとか」
「……」
エース様は黙りむと。
うつむいた。
一気に空気が重くなる。
このエースという老人は、絶対に若い頃強かったに違いない。
この圧力は誰にも負けていない。
「私はエアー様の護衛が見学に来た話を知りませんで…」
ぎゅっとエース様は、太腿に乗せていた手をグーにした。
「早急に事実確認をしまして、改めて謝罪に向かいます」
「え、いえ…その」
エース様は、無言の圧力で騎士を倒せるのではないのかというくらいの空気を出している。
「申し訳ありません」
エ―ス様は頭を下げた。
なんだ、この空気。
息ができない…。
「頭をあげてください。わかりましたから」
「気に入らなければ、遠慮なく申してください」
「はい。わかりましたから…」
あの場で、もう頷くことしかできなかった。
それくらい、エース様は凄いと感じた。