色褪せて、着色して。~黒薔薇編~
「こんにちはー」
聞き覚えのある声に、私は飛び跳ねるように立ち上がった。
玄関近くにあるピアノの部屋で私はいつも過ごしているのだけれど。
来客が来るまで、まったくというほど集中できなかった。
「マヒル様、セリ様とキキョウ様がお越しです」
「……」
うん・・・と言おうとしたけど。
声が出なかった。
バニラに言われ。
外に出ると。
トペニとセリくん、キキョウくんがゲラゲラ笑いあっている。
「ごきげんよう」
うまく微笑むことができず。
顔が引きつっているのが自分でもわかる。
「あ、マヒル様。こんにちは」
屈託のない笑顔でキキョウくんが笑って挨拶してくれる。
続いて、セリくんも「こんにちは」と言った。
「立ち話もなんですから・・・」
と、バニラが一応、部屋に招き入れようとするが。
セリくんが瞬時に険しい顔をして「駄目です!!」と言った。
「ここで、大丈夫です」
「カスミ様から、これ野菜のおすそ分けです」
セリくんとキキョウくんが同時に喋って。
バニラが、
「まあ、ありがとうございます」
と声を高くして言った。
木箱に入った野菜を眺めながら。
もう、この2人と喋っていたくないという思いが強くなる。
「あの、それで。ナズナから聴いていると思うんですけど」
「俺と、キキョウは出て行きます」
聞き覚えのある声に、私は飛び跳ねるように立ち上がった。
玄関近くにあるピアノの部屋で私はいつも過ごしているのだけれど。
来客が来るまで、まったくというほど集中できなかった。
「マヒル様、セリ様とキキョウ様がお越しです」
「……」
うん・・・と言おうとしたけど。
声が出なかった。
バニラに言われ。
外に出ると。
トペニとセリくん、キキョウくんがゲラゲラ笑いあっている。
「ごきげんよう」
うまく微笑むことができず。
顔が引きつっているのが自分でもわかる。
「あ、マヒル様。こんにちは」
屈託のない笑顔でキキョウくんが笑って挨拶してくれる。
続いて、セリくんも「こんにちは」と言った。
「立ち話もなんですから・・・」
と、バニラが一応、部屋に招き入れようとするが。
セリくんが瞬時に険しい顔をして「駄目です!!」と言った。
「ここで、大丈夫です」
「カスミ様から、これ野菜のおすそ分けです」
セリくんとキキョウくんが同時に喋って。
バニラが、
「まあ、ありがとうございます」
と声を高くして言った。
木箱に入った野菜を眺めながら。
もう、この2人と喋っていたくないという思いが強くなる。
「あの、それで。ナズナから聴いていると思うんですけど」
「俺と、キキョウは出て行きます」


