冷徹CEOと、一夜から始まる溺愛契約
そこに広がっていたのは、かつて私が愛した高嶺邸の庭だった。
満開に咲き誇る、大きな桜の木。セミの声が聞こえてきそうなほど、鮮やかな緑。色鮮やかに染まった、秋の紅葉。
どれも、私が大好きだったあの庭の写真だった。
うそ……どうして、湊がこんな写真を?
指先まで痺れるような衝撃に襲われながらも、ページをめくる手を止められない。
次のページを開いた瞬間、ドクン、と心臓が大きく跳ねた。
「……っ」
そこには、幼い私がいた。
お気に入りの白いワンピースを着て、桜の木の下で本を読む私が。
八歳か、九歳くらいだろうか。
「どうして、湊が……」
頭が真っ白になりながらも、さらにページをめくる。