冷徹CEOと、一夜から始まる溺愛契約

すべてを脱がされ、湊の視線の前に晒される。

恥ずかしくて、思わず目を閉じてしまった。

「……目を開けてくれ、紗良。お前の全てを見せてほしい」

促されてゆっくりと瞼を上げると、そこには欲望と慈しみが混ざり合った、見たこともないほど情熱的な湊の顔があった。

「あの日から、お前に触れることだけを夢見てきた。……ようやく、届いた」

湊が自身のシャツを脱ぎ捨てると、美しく鍛えられた胸板が露わになる。

触れた胸元から伝わるのは、早鐘を打つような湊の鼓動。

「お前に触れているだけで、こんなにも狂いそうなんだ」

「私も、同じです」

肌と肌が密着し、お互いの鼓動が混じり合う。

そして――二人は、深く結ばれた。

身体の奥まで、染み込んでくるような感覚。

僅かな痛みに肩を強張らせると、湊はすぐに動きを止めた。

「大丈夫か? 痛いか?」

心配そうに覗き込む湊の瞳が、潤んでいる。

「だ、大丈夫です……」

「無理するな。俺は、お前を傷つけたくない」

湊が私の頬に零れた涙を、そっと唇で吸い上げる。

その優しさに、心が満たされた。

「……もう、動いても」

「本当に?」

「はい。大丈夫だから……このまま続けて?」
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