冷徹CEOと、一夜から始まる溺愛契約
ベッドに横になっても、彼の眼差しが瞼の裏に焼き付いて離れない。
『他の男に指一本、触れさせたくない』
あの言葉は、本当にただの演技なのだろうか。それとも……。
いや、これはお互いの利害が一致しただけのビジネスだ。全部、演技に決まっている。
そう自分に言い聞かせるけれど。私の心はもう、嘘をつけなくなっていた。
窓の外に目をやると、星空が広がっている。
私の人生もあの光のように、これから輝き始めるのだろうか。
それとも、半年後には消えてしまうのだろうか。
答えはまだわからなくても、今この瞬間、確かに私は幸せだった。それだけは間違いない
目を閉じると、湊の笑顔が浮かんだ。
朝食を作ってくれた時の顔。
私の料理を食べて『美味い』と言ってくれた時の、穏やかな表情。
『お前は俺のものだ』と言った時の、熱を帯びた瞳。
「湊……」
名前を呼ぶと、まるで見守られているような温かさが胸を満たした。
いつか終わりが来るとしても。
今、この夜だけは、彼の熱に浮かされていたい。
「おやすみなさい、湊」
もう一度、小さく呟くと、壁の向こうから微かな物音が届いた。
すぐそばに彼がいる。ただそれだけのことが、こんなにも私を強く、優しく包み込んでくれるなんて。
夢の中でも彼に会いたいと願いながら、私はいつの間にか深い眠りに落ちていた。