恋に臆病な私と恋を知らなかった御曹司の距離が、ゼロになるまで
 それは、充輝の方も同じだった。

 というよりも、寧ろ充輝の方が緊張していたかもしれない。

 避妊具を付けた彼の心臓は、来海以上に大きな音を立てていたのだと思う。

 大切な人だからこそ、気持ち良く出来るか、傷つけたりしないかという不安な気持ちも生まれるのだ。

 けれど、その不安な気持ちを拭い去っていったのは来海の一言だった。

「……充輝……来て……」

 準備が出来たことを悟った来海は恥ずかしさがあるものの、早く充輝と一つになりたい、彼の温もりに包まれたいという思いを最大限言葉にすると、それを聞いた充輝の心や頭の中にあった全ての不安が吹き飛んでいった。

「――来海」

 そう名前を呼んで来海の唇を奪った充輝は何度か唇を重ね合わせると彼女の咥内へ舌を強引に割入れていき、惑う来海の舌を絡め取る。

 舌を絡め取られ、深く熱い口付けを与えられた来海の身体は再び快楽に支配されていき、咥内から厭らしい水音が聞こえ、来海の蜜口からは先程よりも愛液が溢れ出ていく。

 それを指先でそっと触れて確認した充輝は唇を離すと、

「――挿れるよ?」

 一言確認するような問いかけて、それに来海が小さく頷くと、

「ッあ――」

 充輝は自身の滾るモノを来海の蜜口へと充てがうと、ゆっくりそれを挿入していった。

 既に濡れていた来海の膣内(ナカ)はすんなりと充輝を受け入れていき、

「――ッぁ、……んん、」

 腰を浮かせて気持ち良さそうな声を上げている。

 そんな来海が愛おしく、充輝の胸には何とも言えないくらいの嬉しさが込み上げていた。
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