恋に臆病な私と恋を知らなかった御曹司の距離が、ゼロになるまで
 大好きで、大切な来海と一つになれた、その事実が充輝の身体も心も満たしていく。

 そして、それは来海も同じ気持ちだった。

 どんな時でも自分を想い、大切にしてくれる充輝と繋がれた事実が、来海の心も身体も溶かしていく。
 
「んっ、あっ……充輝ッ……!」

 硬く熱い感触が自身の身体の中心に突き刺さっている中で来海は愛おしい人の名前を呼ぶ。

 そんな来海を前にした充輝もまた、もっと深く繋がり合いたいと先程よりも少しだけ強めにその腰を打ち付けていく。

「――ん、……来海ッ……!」

 互いに名前を呼び返す。

 そのやり取りですら、二人は幸せを感じていた。

 互いの熱を感じて息が上がり、ゾクゾクとした感覚が何十回と身体の内を巡っていく。

「――ッあぁ、っんぁ」
「……っはぁ、……来海――」

 昂りと愛おしさが混じり合う中、充輝の唇が再び来海の唇を奪っていた。

「――んッ、んん……!」

 来海の唇を覆うように自身の唇を被せ、突き出した舌先で彼女の唇を割り開くと、咥内を堪能するように舐め回す。

「ふぁ、んんっ……」

 触れ合う身体と唇から互いの体温を感じられた二人は、より一層求め合い続けていく。

 初めこそ少しだけ戸惑い、されるがままだった来海も今は、自ら腰を動かして充輝を求め、そんな来海に応えるように充輝もただひたすら腰を打ち付けていた。
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