恋に臆病な私と恋を知らなかった御曹司の距離が、ゼロになるまで
 激しい抽送が繰り返され、充輝のモノが来海の最奥を突いた瞬間、彼女の膣内がギュッと痙攣するように充輝のそれを締め付ける。

「あッ、あぁッ!」
「くっ、……キツっ……」

 互いにもう余裕は無さそうだけど、それでも充輝の腰は止まらない。

「あっ、やッ……ダメ、ッん……もう……ッ」

 もう限界を迎えそうな来海の声は一際大きく、その声に充輝は更に激しい抽送を繰り返しながら息を荒くして、もう一度深く強引に来海の唇を奪いながら腰を打ち付けると、その両方からの刺激に耐えられなくなり絶頂に達した来海は大きく身体をヒクつかせた。

「んんッ! はっ、……ッんぁ――!!」
「――ッぅく」

 それとほぼ同時に充輝も絶頂を迎え、二人はそのまま折り重なるように抱き合いながら、ベッドの上で息を吐いていた。

「……ごめん、加減出来なくて……」

 少しして、息を落ち着けた充輝が来海に謝ると、

「……ううん、……大丈夫」

 来海は笑顔を浮かべて『大丈夫』だと口にした。

 来海にとって、充輝は人生で二人目の相手だが、運命の相手なのでは無いかと思う程に心も身体も満たされ幸福に包まれた。

そしてそれは充輝も同じで、これ以上無いくらいの幸せで満たされていた。

「私……今すごく、幸せ……」

 そんな来海の言葉に感極まった充輝は思わず泣きそうになる。

「俺も、すごく幸せ。来海のこと、絶対に離さないから……覚悟してね?」
「うん。私も、離れたくない……。絶対離さないでね」

 想いが重なり、触れ合ったその先で二人が手にしたのは、互いこそが何よりも大切で、共に傍に居られるなら他には何も要らないという揺るぎない気持ちだった。
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