Before Dawn.
───── 1月1日、明け方。
昨日慎が調べてくれていた近所の神社へ出向き散々楽しんだ後、手土産を持って戻って来ると違和感を感じた。
「…なんか、」
「妙に静かだな」
溜まり場に近付くにつれ、お互い感じた違和感。
それはあまりにも静かすぎる。
そして、正月だなんだと浮かれていた私にツケが回って来たのかその惨状が視界に突然入り込んで来た。
「っ、え」
血だらけで倒れている者。
お腹を抑えうずくまって呻いている者。
毎年酒盛りでこんな時間帯でもどんちゃん騒ぎだったのに。
…楽しんでるんじゃなかったの。
「お前らっ、」
私よりも先に彼らに駆け寄ったのは慎だった。
一体何があったのか、どうしたんだと聞いている。
…なんで。どうして。
幹部達はどうした?全員やられたのか?
一体何が、
「雨音!!!」
「っぁ、慎…」
「これ、見ろ」
慎が私に手渡して見せたのは一枚の紙は誰かの血が付いていて湿っていて、ヨレヨレになっていた。
《センセンフコク》
大きくど真ん中に書かれた文字。
左下には《鴉》と書かれていた。
「………はは、」
…よくもまぁ、舐めた事してくれるわ。