Before Dawn.
確かに私らだけで殺るのは厳しいところがある。
その為にはまず情報だ。
「狙いは白夜。だったら私が殺るべきでしょ?」
「……」
「油断してた私も悪いけど、次はいつ狙ってくるのか大体の見当はついてる」
「あ?」
「2月にはどんなイベントがある?」
「……バレンタイン?」
「あ、雨音さんの、誕生日…」
「正解」
「次に仕掛けてくるのは絶対その日。乱鴉は私ら白夜を堕としたい。その為にはまた、警戒が緩む時」
理屈は間違ってないだろう。
分かりやすくて逆に疑う必要もあるけれど、それはこいつらに任せとけばいい。
「…………それまでに俺らは何をすればいい」
乱鴉の習性は分かっている。
馬鹿なくせにどこか熱血漢で単細胞。
だいたい、今どき《センセンフコク》なんて書いた紙を置いていくのも古いんだよ。
つか、“宣戦布告”の漢字もどうせ分かんなかったんだろ。