Before Dawn.


「ほんっと、可愛くねぇ女だな。ムカつくわ」

「私を可愛いなんて言ってくれる人、1人いれば十分だから気にしないで?」

「チッ、俺からの宣戦布告(プレゼント)は受け取ってくれたか?」

「あぁ、あのいかにも昭和感溢れる手紙?アンタ、宣戦布告の漢字も分かんなかったの?教えてあげようか?」


「テメェ調子に乗ってんじゃねぇぞこら!!!」



…わお。血の気が多いなぁ。


ガンッとバットで地面を叩いた赤髪の男。
フーッフーッ、と興奮している。

薬でもやってんのか。



「…おっかねえ」

「おい雨音」

「揶揄うのはもう十分でしょ?皆、この前のやり返しがしたくてウズウズしてる」



………。


周りを見ると、いつの間にか全員の視線が私に向いていた。


“いいですよね”
“殺っちゃっていいですよね”
“早くGOサインくれ”
“早く、早く!!”


変なところで従順なんだから。可愛い。





「手加減なんかしなくていい」





ギラギラと光る目が開始の合図。




「殺れ」




全員が私の声を合図に走り出した。
テーブルの上には缶ビール。


…ノン、アルコール。


あぁ、本当。可愛い奴らだ。



< 20 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop