(仮)俺が守るから!~御曹司✖️訳あり令嬢~
ー病院廊下ー
ガラガラガラ パタン

私は旦那様を連れて廊下に出た。
病室には聞こえないように小声で話し始めた。

医師「旦那様、見た感じお嬢様は事件のことを覚えていて、無意識に男の人に対して拒絶の反応を示していると考えられます。」

祖父「わしや蓮翔には拒絶反応は見られなかったぞ。」

医師「旦那様は長い間お嬢様とおられるので、お嬢様の中で大丈夫と信号が送られているのではないでしょうか?蓮翔様に関しても、同様でただ、ずっと一緒にいた訳ではないので何か特別なものを感じとったのか、ただ、これは心の問題なので一概には言えませんが……」

祖父「そうか。とりあえず、拒絶反応はされなくてよかった。」

医師「そうですね。僕は悲しいですけどね!あれだけ治療で一緒にいたのに…(泣)でも、それだけ今のお嬢様は不安定でいらっしゃる。それは、少しの変化でも彼女に与える影響はとても大きいと思われます。それが良い時も悪い時もある。注意が必要です。」

祖父「それは、お前の日頃の行いじゃろ。そうか。退院したら、蓮翔の京極家で住む事になっているのじゃが大丈夫かのう?」

医師「ひどい……。そうですね。環境をガラリと変えるのはあまりおすすめではないですが、お嬢様の場合、事件のあった家に帰ると言うのはストレスになりかねませんから。それなら、いっその事新しい場所へ行くのはありだと思います。慣れるまで、時間がかかると思いますが。」

祖父「そうかい。蓮翔の事は受け入れておるみたいじゃから、やはり京極家へ行くのがベストかのう。彩愛を1人にはさせれんからのう。」

医師「そうですね。当分は誰かといる事が必須ですね。何が起こるか分からないので。診察も往診に伺います。大丈夫そうなら通院に変えましょう。」

祖父「分かった。面倒をかけるが頼むな。退院はいつ頃できそうかい?」

医師「とんでもない。僕の仕事ですから。そうですね、検査の結果次第ですが、問題なければ明日明後日にでも!体力の回復は自宅療養という形で。その方がお嬢様の負担も減ると思うので。」

祖父「分かった。頼りにしておるぞ!」

医師「承知いたしました。」

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