海姫物語
孤島施設
海に寝転んで空をみあげると眩しいほどの星空が瞬いている。
そこは夜でも夜にはならない、星と付きの光はまるで大都会の街中のように水面を照らし出した。
「やっぱり海の中は気持ちいいねぇ」
ゆらゆらと自由自在に揺らめく海面に体を横たえた姫奈は、少しもバランスを崩すことなく目を細めて言う。
「夜の海って最高だよな。何も見えないから裸で泳いだって平気だ」
エリクが青い目をまんまるく見開いて言う。
「なにそれ、ちょっと下品じゃない?」
姫奈は筋肉質な幼馴染の肉体に視線をやり、すぐにそらした。
エリクも姫奈と同じように海面に浮いて軽く腕を動かしてバランスを取っている。
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