海姫物語
これから本土へ行って事態を説明すればこんな風に笑い合うこともできなくなってしまうかもしれない。
父親たちの研究は表沙汰になり、姫奈とエリクは引き離される可能性もある。
それがわかっているから、今の自由な時間を少しでも噛み締めていたかった。
「ねぇ、このままふたりで逃げるのはどう?」
姫奈が名案と言わんばかりに手を打って提案した。
「ね、そうしようよ。研究所もお父さんたちも、もういいじゃん。私達がいなければ大輝だって諦めるだろうし」
「……そうできたらいいよな」
エリクはそうつぶやいて立ち泳ぎに戻った。
そして泣きそうな顔を姫奈へ向ける。
父親たちの研究は表沙汰になり、姫奈とエリクは引き離される可能性もある。
それがわかっているから、今の自由な時間を少しでも噛み締めていたかった。
「ねぇ、このままふたりで逃げるのはどう?」
姫奈が名案と言わんばかりに手を打って提案した。
「ね、そうしようよ。研究所もお父さんたちも、もういいじゃん。私達がいなければ大輝だって諦めるだろうし」
「……そうできたらいいよな」
エリクはそうつぶやいて立ち泳ぎに戻った。
そして泣きそうな顔を姫奈へ向ける。