海姫物語
昼休憩の時間になると図書室と同じ階にある食堂へと移動してきた。
ここは施設関係者なら誰でも使用できる食堂で、もちろん無料で食べることができる。
ふたりで日替わり定食を注文すると、焼き鮭がメインのヘルシーなおかずが盆に載せられた。
日替わり定食が肉じゃなかったことにブツブツと文句を言いながらもエリクは窓辺の席に座った。
姫奈もエリクの前に腰を下ろす。
大きな窓からは海や本土を見回すことができるので、ここはふたりの特等席だった。
ふたりが昼食を取る時間には大抵他の利用者もいない。
「外はこんなにいい天気なのになぁ」
窓の外に見える青空と入道雲。
< 13 / 90 >

この作品をシェア

pagetop