海姫物語
今まで黙って立っていたエリクが大輝の胸ぐらを掴んで立たせると、その体を壁に押し付けたのだ。
「気になるだと? ならどうして逃げた? 途中からでも誰かに話すことはできたはずだろ!!」
「怖かったんだよ!」
首を圧迫されて顔が真っ赤になりながらの大輝が叫ぶ。
「俺も小さかったし、事故を目撃して動揺してたし。だからっ……」
「だからって逃げたの?」
姫奈もエリクの横に立ち、大輝を睨みつけた。
大輝が事故現場に残ったからと言ってふたりの体が元に戻るわけではない。
だけど、あのとき大輝が逃げたせいでふたりの心に深い澱が残ってしまったことは事実だった。
「あんたは一生、そうやって逃げてればいい」
「気になるだと? ならどうして逃げた? 途中からでも誰かに話すことはできたはずだろ!!」
「怖かったんだよ!」
首を圧迫されて顔が真っ赤になりながらの大輝が叫ぶ。
「俺も小さかったし、事故を目撃して動揺してたし。だからっ……」
「だからって逃げたの?」
姫奈もエリクの横に立ち、大輝を睨みつけた。
大輝が事故現場に残ったからと言ってふたりの体が元に戻るわけではない。
だけど、あのとき大輝が逃げたせいでふたりの心に深い澱が残ってしまったことは事実だった。
「あんたは一生、そうやって逃げてればいい」