海姫物語
でも、暗闇で見たから余計に黒く見えただけかも。
昼間見たら茶色かかっているかもしれない。
「なんだよ、そんなに見つめてきて」
今度はエリクの顔をジッと見つめてしまって、姫奈は慌てて視線をモニターへと移した。
それでも心は昨日の特別な夜を思い出してしまう。
姫奈だけの特別な秘密。
そんな姫奈を横目にエリクは首をかしげたのだった。

☆☆☆

昨日はあまり眠れなかったから今日はしっかり眠れるはず。
そう思ってベッドに入った姫奈だったが、目を閉じると花火の火花を思い出してしまう。
スマホを持っていないと伝えたときの大輝の驚いた顔。
そして今日も同じ時間で待っていると約束したこと。
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