海姫物語
「そこまで必要ないよ。大丈夫」
短く返事をして掃除をさぼっているエリクの前を通り過ぎようとしたとき、突然腕を掴まれていた。
昨日の大輝のぬくもりが蘇ってきてドキリとする。
「でも、顔が赤いぞ?」
覗き込むようそう言われ顔をそむけた。
相手は大輝ではないのになぜか心臓の鼓動が速くなる。
男性というものを強く意識してしまったせいかもしれない。
普段のようにエリクと笑いあい、じゃれ合いながら掃除することすら難しい。
「だ、大丈夫だって!」
自然にエリクの手を払おうと思ったけれどできなかった。
突き放すように手を振りほどいてからハッとする。
エリクの大きな目が細められている。
短く返事をして掃除をさぼっているエリクの前を通り過ぎようとしたとき、突然腕を掴まれていた。
昨日の大輝のぬくもりが蘇ってきてドキリとする。
「でも、顔が赤いぞ?」
覗き込むようそう言われ顔をそむけた。
相手は大輝ではないのになぜか心臓の鼓動が速くなる。
男性というものを強く意識してしまったせいかもしれない。
普段のようにエリクと笑いあい、じゃれ合いながら掃除することすら難しい。
「だ、大丈夫だって!」
自然にエリクの手を払おうと思ったけれどできなかった。
突き放すように手を振りほどいてからハッとする。
エリクの大きな目が細められている。