海姫物語
なにかに感づき、そしてそれを追求しようとしている目だ。
「なにかあったんだろ」
エリクの有無も言わさぬ声色に無言になってしまう。
周囲に人気はなく、プール内に静かなさざなみが立っているだけだ。
向かい合って立つふたりの姿がその水面に写り込んでいた。
「なにも……」
「嘘つくなよ。ずっと一緒にいたんだから、俺をごまかせると思うな」
エリクの右手が再び姫奈の腕を掴んだ。
今度はそれを振り払うことはしなかった。
代わりに顔が熱くなっていくのを感じる。
エリクだって大輝と同じ男性だと意識しただけで、こんなにも恥ずかしくなってしまう。
「なんだよその反応……」
今度はエリクが戸惑う番だった。
「なにかあったんだろ」
エリクの有無も言わさぬ声色に無言になってしまう。
周囲に人気はなく、プール内に静かなさざなみが立っているだけだ。
向かい合って立つふたりの姿がその水面に写り込んでいた。
「なにも……」
「嘘つくなよ。ずっと一緒にいたんだから、俺をごまかせると思うな」
エリクの右手が再び姫奈の腕を掴んだ。
今度はそれを振り払うことはしなかった。
代わりに顔が熱くなっていくのを感じる。
エリクだって大輝と同じ男性だと意識しただけで、こんなにも恥ずかしくなってしまう。
「なんだよその反応……」
今度はエリクが戸惑う番だった。