海姫物語
ここは普段誰も使用していなくて水の動きがないため、少しこもった匂いが鼻につく。
エリクが先に立ちトイレのドアをそっと押し開けた。
首だけ出して通路の様子を確認する。
リンモリウムの床が常夜灯によってテラテラと輝いているだけで、とても静かだ。
24時間稼働の施設内はいつもどこからか機械音や人の足音が聞こえてくるけれど、この感染者を収容しておくスペースだけは別だった。
施設内で感染爆発が起こらないよう、少しでも風邪や熱といった症状が出ればすぐにここに連れてこられる。
ここ最近はそんな研究員がいないことを知っていたため、今日外へ出ることにしたのだ。
「よし、行こう」
エリクが先に立ちトイレのドアをそっと押し開けた。
首だけ出して通路の様子を確認する。
リンモリウムの床が常夜灯によってテラテラと輝いているだけで、とても静かだ。
24時間稼働の施設内はいつもどこからか機械音や人の足音が聞こえてくるけれど、この感染者を収容しておくスペースだけは別だった。
施設内で感染爆発が起こらないよう、少しでも風邪や熱といった症状が出ればすぐにここに連れてこられる。
ここ最近はそんな研究員がいないことを知っていたため、今日外へ出ることにしたのだ。
「よし、行こう」