氷の法医学者と、秘密の共犯になりました
白峰メディカルケアは、昨日と同じように清潔な顔をしていた。

受付の女性は、私たちを見るなり顔をこわばらせた。

「昨日に続いてすみません。確認したいことがあります」

私は警察手帳を見せる。

先生は私の斜め後ろに立っていた。

近すぎず、離れすぎず。

その距離が、昨日までより自然に思えた。

「院長先生は?」

「往診に出ています」

まただ。

私は内心で眉を寄せる。

「事務長の神崎さんはいらっしゃいますか」

「はい。少々お待ちください」

受付の女性が奥へ消える。

待っている間、先生が低く言った。

「顔に出すな」

「出してません」

「出ている」

「どういう顔ですか」

「今すぐ奥へ踏み込みたい顔だ」

「……気をつけます」

本当に、嫌になるくらい見抜かれる。
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