氷の法医学者と、秘密の共犯になりました
私はボードを見上げた。
「藤堂さんの妻の証言によると、少なくとも藤堂宅に来たのは神崎本人ではない」
その言葉に、フロアのざわめきが少し遠ざかった。
先生は、私のメモの該当箇所を指しながら言った。
「証言から言えるのは、院長ではない女性が来たということだけだ。そこに神崎の名前はない」
沢渡先生は、そこで少しだけ黙った。
「橘の言葉は、神崎を疑わせるには都合がよすぎる」
その言葉に、私は思わず先生を見た。
都合がよすぎる。
確かに、橘さんの証言は神崎さんへ向かっている。
神崎さんが配送を気にしていた。
神崎さんの机に封筒があった。
神崎さんが記録を整えていた。
神崎さんには知られたくない。
でも、それはすべて橘さんの言葉だ。
「藤堂さんの妻の証言によると、少なくとも藤堂宅に来たのは神崎本人ではない」
その言葉に、フロアのざわめきが少し遠ざかった。
先生は、私のメモの該当箇所を指しながら言った。
「証言から言えるのは、院長ではない女性が来たということだけだ。そこに神崎の名前はない」
沢渡先生は、そこで少しだけ黙った。
「橘の言葉は、神崎を疑わせるには都合がよすぎる」
その言葉に、私は思わず先生を見た。
都合がよすぎる。
確かに、橘さんの証言は神崎さんへ向かっている。
神崎さんが配送を気にしていた。
神崎さんの机に封筒があった。
神崎さんが記録を整えていた。
神崎さんには知られたくない。
でも、それはすべて橘さんの言葉だ。