氷の法医学者と、秘密の共犯になりました
相棒。
そう呼ばれるたびに、胸の奥が少し熱くなった。
でも、本当は違ったのかもしれない。
相棒だったから隣にいたのではなく、隣にいたいから相棒でいたかったのかもしれない。
先生の秘密を守る理由は、もう事件のためだけではない。
初めて知った時、私はその秘密を利用した。
生きている人間の血が苦手だという、氷の法医学者の弱さ。
それを武器にして、協力を引き出した。
でも今は違う。
先生が怖がる姿を知っていることは、弱みではなくなっていた。
誰にも見せない傷を、私だけが少し知っている。
それは、脅しの材料ではなく、預けられた大切なものだった。
守りたい。
誰にも渡したくない。
そう思う理由に、もう正義とか事件とか、そんな名前はつけられない。
これは、恋だ。
認めた途端、胸が苦しくなった。
私は机の上に置いていた封筒を手に取った。
監察医務院に返す事件資料の写しと、藤堂さんの回復報告。用件はある。形式上は、自然な訪問だ。
でも、自分ではわかっていた。
本当の理由は、先生に会いたいからだ。
そう呼ばれるたびに、胸の奥が少し熱くなった。
でも、本当は違ったのかもしれない。
相棒だったから隣にいたのではなく、隣にいたいから相棒でいたかったのかもしれない。
先生の秘密を守る理由は、もう事件のためだけではない。
初めて知った時、私はその秘密を利用した。
生きている人間の血が苦手だという、氷の法医学者の弱さ。
それを武器にして、協力を引き出した。
でも今は違う。
先生が怖がる姿を知っていることは、弱みではなくなっていた。
誰にも見せない傷を、私だけが少し知っている。
それは、脅しの材料ではなく、預けられた大切なものだった。
守りたい。
誰にも渡したくない。
そう思う理由に、もう正義とか事件とか、そんな名前はつけられない。
これは、恋だ。
認めた途端、胸が苦しくなった。
私は机の上に置いていた封筒を手に取った。
監察医務院に返す事件資料の写しと、藤堂さんの回復報告。用件はある。形式上は、自然な訪問だ。
でも、自分ではわかっていた。
本当の理由は、先生に会いたいからだ。