麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜


 

 ........私にとってローネルは可愛い友人のような感覚でも。


 .........少し残念だけど、リードのことを考えて適度な距離を保って仲良くした方がよさそうね。






 モモネリアは本音を言えば、友人という存在に憧れていた。



 今まで友人を作る機会などなかったが、モモネリアも年頃の娘だ。



 友人がいたら、一緒にしたいことはたくさんあった。



 街へ一緒に出かけ、可愛いお店を見て回りたい。



 夜同じ部屋で、ベッドに潜り込んだたくさんお喋りしたい。



 好きな人の話、いわゆる『恋バナ』をしてみたい。



 そんな若い娘らしい願望は、しっかりあるのだ。





 だが、今のモモネリアにとって一番大切にしたい存在はリードネストだ。




 リードネストが嫌がることは、したくない。




 ましてや、私に激甘なリードネストに甘えて、自分の欲だけを優先することは絶対嫌である。





 だから、ローネルと適度な距離感を保つことは、リードネストにとってもモモネリアにとっても大切だ。





 なんだかんだとリードネストの嫉妬や独占欲むきだしの溺愛が、心地良いモモネリアは重荷になど思わない。




 むしろ今まで孤独を感じてきた分、ベタベタに執着してくれるリードネストの愛情は、モモネリアの喜びであり御褒美なのだ。





 モモネリアは、これからもどっぷりとドロドロ甘い愛に浸っていたい。

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