麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜

 実は、その時初めてお酒をのんだモモネリアはかなり酒に弱く、少しの量でも頬を赤らめトロンと蕩けた顔になっていた。

 そして、リードネストに抱っこをねだり、自分からキスをして........散々リードネストに甘えたのだ。


 その後、婚約者の腕の中で安心しきってストンと眠りに落ちた。


 愛しい番に甘く蕩けた表情ですり寄られて、リードネストは、襲いかかりたいのを必死に我慢していた。


 そんなことがあったため、どれだけモモネリアが懇願しても、他の者がいる前でお酒をのませるわけにはいかない、とリードネストは却下したのだ。

 当たり前だ。モモネリアは、忘れているみたいだが、あれは大変悩殺的な出来事だった。

 よく耐えた!と自分を大いに褒めたい。

 普段から理性を総動員して頑張って耐えているのに、あの甘えた姿は目に毒すぎる。

 自分の大切な番が、あんなに可愛らしく酔う姿を目の当たりにして、他の者がいる前で酒をのませる男がどこにいる。

 一人、その日のことを思い出して悶えるリードネストだったが、隣で不思議そうに見上げてきたモモネリアに気づいて、咄嗟に表情を取り繕う。


 もともと酒に強いリードネストは、ちょっとやそっとのむくらいでは酔わないため、今日も酒をのんでいた。

 まぁ、明日は結婚式なので、控えめにだが。
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