麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜
「.........ん。モモネリア?」
......よ、妖艶すぎる........。
「うぅっ.......。か、勘弁してくださいぃ......」
リードネストのお世話がエスカレートして、言葉で説明するのも耐えられないほどになった時、モモネリアは羞恥で死にそうになった。
両手で顔を覆っても、首や耳まで真っ赤に染まっているのが隠しきれていない。
そんな二人の様子を、「......うげぇっ」とローネルが隣から見ていた。
まるで、苦くてまずいものでも口に入れた時みたいに、嫌な顔をして。
.......ひどくない?
......あなたのために、こうなってるんですが。
若干、恨みを込めてじっとりとした視線をローネルに送るも、無視された。
「.......ねぇ、リード。ちょっと......意地悪すぎない?」
涙目で訴えると、しれっとこともなげにリードネストは言葉を発した。
「意地悪?とんでもない。愛情表現だよ。モモネリアの関心を独り占めするための、求愛行動。......ずっと、俺だけのモモネリアで居てほしいんだ」
「...........」
『求愛行動』だと言われて、モモネリアは先日カーヴィンとした会話を思い出した。
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