麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜
「例えどんなことがあっても、何をされても、俺がモモネリアを嫌うことなど絶対にない。俺は、モモネリアが好きで、誰よりも愛しているんだ。......俺の勘違いでなければ....嫉妬、してくれたんだよな?」
改めて確認されて、羞恥にかられる。躊躇いがちにコクンと頷けば、リードネストはぱぁっと表情を明るくした。
しばらく余韻に浸るように、噛み締めるように拳を胸にあて目を閉じていたリードネストだったが、気が済んだのか目を開き「コホン」と小さく咳払いをしてから再び話し始める。
「.....さっき庭で一緒にいたのは、リンツ・マクラーヴィン。俺の仕事相手で.....男だ」
モモネリアの時が止まった。
「.........え?........男、のひと?」
たっぷり間をおいて、信じられないという風に聞き直す。リードネストが真剣な表情で大きく首を縦に振り、コクンと頷く。