麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜


「......ん。........モモネリア、愛してる。大切に、大切にするから、ずっと一緒にいて?」


 手で遊ぶモモネリアを、目を細め眺めていたリードネストは、聞いているだけでトロンとするほど優しい声でそう言った。


 モモネリアは、コクンと頷いてから答えた。


「.....私も。リード、大好き」


「.......はぁ。可愛いすぎ。誰にも見せたくない。俺のことだけ見ていてほしい」


 リードネストの口から、悩ましげな吐息が漏れる。

 突然、ちゅっ、と音をたててモモネリアの額にキスが降ってきた。

 続いて、頬やこめかみにも。
 何度も、何度も。


「.....ん....」


 モモネリアはリードネストの温かな唇が触れる初めての感覚に、ピクっと肩を揺らす。

 けれど、すぐにその心地よさに思考がふわふわしてきて、目を閉じてうっとりとそれを受け止めた。



 .......初めて、キスしてくれたわ。
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